日本貿易振興機構(ジェトロ)の海外へ羽ばたく企業ストーリー
ジェトロの専門家による新興国進出個別支援サービス利用事例に弊社グループ中央土木株式会社、代表取締役角谷勝利社長が掲載されました。

日本の技術とミヤンマーの人材を結ぶWINーWINの事業を

プラント建設地の即決をとどまらせた専門家のアドバイス

少子化や東日本大震災の復興によって、土木の現場では慢性的な人手不足が続いています。国内の情勢が厳しいこともあって、以前から海外に関心を寄せ、中でも民主化によつて経済発展が見込まれるミヤンマーに注目していました。実際に視察に訪れ目に止まったものは、活気ある若者であふれる街の様子と、それとは対照的な道路事情の悪さです。現地でわが社が培ってきた技術を活かし、土木事業を展開できないものか。そうした想いから、2014年1月に進出を決断しました。しかし、会社立ち上げ、プラント作り、人材採用など、日本であれば簡単なことが、何一つうまく進みません。頭を抱えてジェトロ三重に相談し、この支援サービスを知って申し込みました。支援開始後まもなく、「一日も早く操業したい」を言う気持ちから、プラント建設地を即決しようとした時のことは、今でも印象に残って言います。都築専門家から次のアドバイスを受けたのです。「現地では国際空港の建設予定があるから、流通や建設需要の変化を知るべき。調査にかかる時間や費用は、失敗を取り返す痛手とは比較になりません」。経験豊富な専門家だからこその助言でした。そこで建設候補は一旦白紙に戻し、仕事の受注が見込めるエリアをどこまでカバーできるかカバーできるか、など将来を見越して熟慮を重ね、別の場所に選定しました。進出事業の要となる場所選びを間違えていたら、将来の事業展開にも大きな影響がでたに間違いありません。

現地への貢献を考え、人材の”確保から育成”へ

土木事業は人材が命なので、いかに意欲あふれるミヤンマーの人を採用できるかも非常に大切です。そこでも専門家のネットワークで、良い縁を繋ぐことができました。現地の日本語学校に通う優秀で熱心な卒業生を獲得でき、来日の手はずを整える事ができたのです。彼らは3年間、日本の技術をしっかりとみにつけてもらい、そしてミヤンマーに帰国してからは、現地の事業の中核を担う人材として活躍してもらう。国内の人材不足を補いながら、日本の技術をミヤンマーに伝え、現地のインフラづくりを通じてミヤンマーの社会に貢献することが我々の夢です。当初は「人材確保し、なるべく早く事業展開を」と考えていましたが、今は中長期的な視点て、WIN-WINの関係が築ける事業を推進していくつもりです。

専門家プロフィール 都築治専門家

経営者の見識や意思を尊重したさりげないアドバイスを

経営者はその道何十年を言うベテランが多く、専門家コンサルタントよりもその業界に精通しています。そのため、意思决定こそしていないものの、すでにおおよその答えを持っていることが少なくありません。ただ、経営者の考えはどうしても業界中心とないがちで、海外進出の場面では客観的な視点で事業全体を眺めることが難しい場合があります。そんな時に違った視点から、不足している部分をさりげなくアドバイスするのが私の支援のあり方です。中央土木は、すでに信頼できる現地コンサルタントとの繋がりもあって安心ですが、経済発展の著しいミヤンマーであっても、黒字化を焦るのは危険です。拙速は避け、慎重を期さなければなりません。海外事業は3年~4年先を見据えて着実に実積を積むことが大切だと考えます。ミヤンマーを繋ぐ中央土木の事業が、より相乗効果をあげられることを期待しています。